原著
ヘルス・ケア計画のビジョン—公衆衛生の立場からのアプローチ
立沢 寧
1
,
原田 幸彦
2
,
穂積 登
3
1慶応大学医学部内科
2東京女子医科大学情報管理統計室
3山梨大学保健管理センター
pp.501-508
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204318
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国民のヘルス・ケアについては,新しい目で見て,新しく考えなおす時がきたようである.
医療の普及と,医学の進歩と,医療にたずさわる人の増加と,その背景として,科学の進歩と,経済機構の変化と,そのほか社会のもろもろの変化のおかげで,日本の国民の平均寿命は,昭和初期の45歳より,40年後の今日,70歳を越えてしまった.しかも医学の進歩は,ますます速度をはやめ,また社会は産業社会より情報化社会へと変遷しつつあり,人間の生活は大きく変化しつつある.
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