私たちの保健所・30 香川県・高松保健所
総合医療を旗印に
神原 正文
pp.372
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204281
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沿革
香川県には7保健所と1支所があり,当高松保健所は,支所を持って,管内は1市7町面積438km2,人口34万5千と県人口の1/3強を有し,他県の県庁所在地保健所と同じく大型保健所となっている.職員数は73名で4課制(総務課,衛生課,業務課,指導課)で運営されている.当保健所の特徴についてご紹介すると,まず第一に,当保健所は,香川県保健衛生センター内に設置されていることである.
この衛生センターは地上9階地下1階で,県医師会,県薬業連合会,県ガン予防協会の団体のほか,衛生研究所,成人病センター,精神衛生センターが同居しており,西に隣接して県立中央病院があり,この地域は,知事のいうところの,香川県の保健医療センターを形成している.この保健衛生センターは,昭和42年5月に設立されてすでに満4年が経過し,そのあいだ医療関係者ならびに一般県民の利用に多大の便宜をもたらしたのであるが,時代のすう勢とともに,これら施設の利用者は増加の一途をたどり,最近ようやく該センターの狭隘を感じるに至っている.すなわち隣接の県立中央病院の増改築(地上12階地下1階)の竣工に引き続いて,保健衛生センターの狭隘も解決されるものと期待している.
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