教室めぐり・5 弘前大学・衛生学教室
高血圧の本場で研究を
佐々木 直亮
pp.291
発行日 1969年5月15日
Published Date 1969/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203877
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教室の沿革と人
将来,衛生学教室の開講記念日をつくるとしたら,6月19日がよいと思う.それは昭和20年6月19日が,当時青森市にあった青森医専で,東北大学の近藤正二先生によって,第1回めの衛生学の集中講義が行なわれた日にあたるからである.
昭和22年弘前移転によって,青森医専はようやく存続が確保され,初代衛生学主任教授として高橋英次先生が任命された.以後31年に東北大学へ転任されるまでの10年間,創設の労をつぶさに経験されたのである.昭和29年に慶応義塾大学より助教授としてきた私が,31年9月に教授に昇任して現在に至っているのだが,その間,29年に東北大学の大学院学生であった武田壤寿が助手,講師,助教授をへて41年に弘前大学に新設された養護教諭養成所の教授(学校保健)として転出,そのあとをおって31年に助手としてはいった福士襄は講師,助教授をへて44年1月に養成所の教授(衛生学)として転出,そのあと大学院を出た蓮沼正明が講師になった.現在,助手3,大学院1,非常勤講師3,研究生10,事務官ら4の教室である.
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