特集 保健・医療と公的責任
第9回社会医学研究会・主題報告と総括討議
総括討議Ⅱ(第2日目)
心身障害者の医療
pp.481-488
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203775
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身障者医療の反省
司会 小池先生にまず,"心身障害者と医療"について本日の発表と関連づけてお話しいただきたいと思います。
小池(びわこ学園)多くの親の会が全国組織にも地域にもありますけれども,鈴木先生の発表にありましたような権利意識に目ざめた,あるいは住民運動としての親の会は実際には非常に少ない。この辺をわれわれ専門家も,医師も,保健所の職員もよく見きわめる必要がある。それから,住民とか親の立場からみますと,保健所は非常に敷居の高い行政機関,行政機構です。保健所がやれる限界を保健所側でよく認識しておかないと,家族会をつくってやるとか,上から家族会をつくっていくと,それが発展しなくなる。すぐに潰れてしまう,潰してしまう。作っておいて潰してしまう。こういったことも問題にしなければならないと思います。
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