談話室
医師不足に想う—特に保健所医師について
北 博正
1
1東京医歯大・衛生学
pp.384-385
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203744
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公衆衛生従事者の質と量の問題をとりあげるといっても,あまりに広範で,とうてい許されたスペースで扱えるものではないので,そのうち,公衆衛生従事医師,特に保健所勤務医師に限定して考えてみよう。
例年,秋の公衆衛生学会に関連して開催される,"衛生学公衆衛生学教育協議会"の席上で,厚生省当局から,保健所医師充足についての協力方をたのまれ,かつては保健所医師の不足は,この協議会のメンバー,すなわち医育機関で,この科目を担当している教授たちの責任であるかの言辞を弄し,某大先輩教授に一喝された役人もいたくらいで,その不足の程度のひどいことは,よく知られている。
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