特集 地域精神衛生活動の進めかた
シンポジウム
第1回地域精神医学会より
私の地域精神医学—どこで,どんな考えで,どんなふうにやってきたか
生活臨床を土台として—群馬県東村での活動
中沢 正夫
1
1群大精神科
pp.98-103
発行日 1968年2月15日
Published Date 1968/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203622
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東村について
私の対象としている地域は,群馬県佐波郡東村(伊勢崎保健所管内)という人口1万弱の小都市隣接農村である。この村は徹底した農地解放が行なわれた歴史をもっており,最近では結核検診のモデル村として知られている。米作,養蚕を主とする営農形態をもち群馬県の平野部にみられるごく普通の農村である。保健婦は2人で業務別に分担している。村内の医療機関は内科を主とする診療所と,国保の直診だけであつたが,本年8月,10月と相ついで,精神科診療所が2ヵ所に開設された。最も近い精神病院は隣の伊勢崎市にあり,約5km離れている。
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