特集 住宅と健康
第8回社会医学研究会・主題報告と総括討議
主題報告Ⅰ
都市居住者の住生活と健康
報告2.鉄筋アパート団地居住老人の健康と生活における問題点
西尾 雅七
1
,
長谷川 豊
2
,
桑原 治雄
2
,
北田 章
2
1京都大学医学部公衆衛生学教室
2大阪府吹田保健所
pp.624-626
発行日 1967年11月15日
Published Date 1967/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203561
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在鉄筋アパート団地に居住する65歳以上の老人人口は5万人以上と推定される。今後も郊外団地の造成や市街地再開発による住宅の高層集団化がいっそう促進される見通しにあること,かつ既存の団地における人口構成の老齢化の傾向の2点から,鉄筋アパート団地居住老人人口はもちろん,団地居住者に占める老人の割合も増加の一途をたどることが予測される。
このような情勢から,団地の住居環境や社会環境が老人の健康や生活に適合したものであることが必須の条件となってくるが,実情はどうであろうか。この点について社会医学的観点から調査を実施しその問題点を明らかにすることを試みた。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.