厚生だより
野犬対策
M. K
pp.613
発行日 1967年10月15日
Published Date 1967/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203555
- 有料閲覧
- 文献概要
野犬の実態
徳川時代に,「伊勢屋,稲荷に犬の糞」という言葉があったそうであるが,現代ではこれが「マイカー,ゴルフに犬の糞」と変わったとある新聞のコラムに出ていたが,徳川時代でも現代でも,いかに犬が多いかをあらわしてまこと妙をえているというべきか。では日本にどのくらいの犬がいるかということになると,狂犬病予防法で登録されている犬の数は2,699,474頭,約270万頭ということになる。しかしこれは正式に登録されている数であって,登録せずにヤミで飼っている未登録犬や,ほんとに飼主もなく町や村や山野を横行している野犬はどのくらいいるかは正確には把握できないが,一部ではこの登録犬の約半数は少なくともいるであろうと称している。するとおよそ犬の数は約400万頭ということになる。
このうち,捕獲されるものが約60万頭,返還されるもの約65,000頭である。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.