講座 情報科学とその応用・5
職場の健康管理に応用された情報収集の実例—主としてCMI,MMPIとの関連について
佐藤 信一
1
,
前田 和子
1
,
河野 啓子
1
1富士電機病院
pp.610-612
発行日 1967年10月15日
Published Date 1967/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203554
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
労働生産性をさまたげる因子にはいろいろある。そのなかで,精神健康の低下ということが原因となっていることもその一つであろう。実際の現場では個々の従業員が,精神的によい状態(well being)にあるかどうかをチェックすることはむずかしい。有能な職場の長ともなれば部下の顔を見たり,仕事を命じたりしてその結果をみただけで,部下がどういう精神状態にあるかということはわかる。しかしこういう情報をうまく科学的に収集して整理することはむずかしいものである。
CMIによる調査はしばしば実施される。私のところで,MMPI調査とだいたい同時に行なったことがあるので,情報の収集という意味で記述してみる。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.