モニターレポート
3才児健康診査実施す
M. K
pp.478
発行日 1965年8月15日
Published Date 1965/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203095
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昭和36年,児童福祉法により3歳児健康診査が実施されるようになってからすでに5年。その間いろいろの問題点もあり,各保健所でも,種々検討されてきたし,日本公衆衛生学会や小児保健研究会でもシンポジウムでとりあげられたり,多くの発表がなされてきた。岐阜市でも,最初は,とまどいしながらも何とか厚生省の指示によって実施してきたが,毎年反省するたびに,各項目で難点にぶつかり,どうも,すっきりしない。そこで本年は実施を前に2〜3回関係者で検討した結果,該当者の一部は遠城寺式"乳幼児分析的発達検査表"を追加し,またある一部のものには,公衆衛生第29巻第5号に掲載された愛知県城山精神衛生相談所児童研究班の"3歳児健康診査票の一試案"にもとついて,従来の検診票より,よりくわしい診査票により実施してみた。これは岐阜市中央保健所管内の3歳児が約5,000人そのうち受診予定数を約2,000とすると全員に到底,精密な検診は出来ないため,一部のもののみに限って実施したわけである。実施期間は5月31日より6月12日までの12日間,従事した人員は,毎日,医師2名,歯科医師1名,保健婦12名,助産婦6名,栄養士2名,歯科医師助手1名,計24名であった。
従来までは,診査票の内容はすべて,事務員や助産婦が問診しながら,書きこんでいたが,本年は,項目をなるべく,わかりやすく印刷して出来るだけ母親に記入させる方式をとった。
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