特集 伝染病予防
伝染病対策に望む
疫学の成果を行政面に
中野 英一
1
1国立公衆衛生院微生物学部
pp.415-416
発行日 1965年7月15日
Published Date 1965/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203076
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Public health does pay急性伝染病に対する予防法および治療法は,最近の公衆衛生あるいは治療医学の進歩にともない,いちじるしく改善され,それらの諸病に対する脅威が著明に減少しつつあることは喜ばしいことではあるが,その反面急性伝染病に対する安易感も台頭しつつあることも否めない。
わが国の近代公衆衛生は,細菌学の導入に伴う伝染病予防に端を発し,時代の変遷に伴い種々の曲折を経て今日に至っている。この際,急性伝染病予防対策に反省をおこなうのもあながち無益なことではなかろう。
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