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DESK・メモ—東海地区からのモニター・レポートから
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pp.423
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202854
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岐阜県精神衛生協会では隔月に精神衛生研究会を開催している。この6月25日には,県の精神衛生相談所長らが「3才児の精神衛生について」研究発表,ひきつづき各方面からの討議追究が加えられた。
3才児検診も今年で4年めを迎えるわけだが,精神発達を知る方法はなかなかむずかしく,厚生省から指示された検診項目だけでは判定至難とも言われている。そこで,保健所によっては,遠城寺式などの簡易検査を実施しているところもあり,今後さらに検討してゆかねばならぬ重要課題が残されている。この研究会で,ある精神病院長は,幼児の精神発達は知的なものばかりでなく情緒的問題をも重視すべきであること,それには家族関係ことに親子夫婦関係というものを,もっと大切にしなければならぬという趣旨の発言をしていたが,ありふれた観点のようで本質的に緊要の視点というべきだろう。
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