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リハビリテーション書について
H
pp.441
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202861
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従来,多少でもリハビリテーションが問題にされ,その観点からの実践が行なわれていたのは,結核と整形の分野であったが,リハビリテーション医学は,本来病める人が各科にわたる限り,各科に存在すべきはずである。植村敏彦著「肺結核のaftercare」(医学書院),大塚哲也著「運動障害の回復訓練図説」(金芳堂),小林太刀夫監修「図説・脳卒中の初期リハビリーテーション」(金原出版),大島良雄監修「卒中に打ち勝て」(医道の日本社)といったような限局された本しか出されていない出版界の現状は,今後急速に改善されてゆくことになると思われる。とくに循環器関係や精神医学関係の領域がクローズ・アップされてくる動向にあろう。
服部一郎・上田敏著「神経疾患のリハビリテーション」小林太刀夫編「心臓病のリハビリテーション」,西尾友三郎・他著「病院精神医学」,江副勉編「精神障害の発見と管理」(いずれも医学書院)などの近刊が予定されているのは,このような動向に符節を合するものである。
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