特集 公衆衛生学会を顧みて
公衆衛生学会印象記
—第1分科会—衛生行政・衛生統計・人口問題・衛生教育・医療保障
福島 一郎
1
1群馬県伊勢崎保健所
pp.13-14
発行日 1961年1月15日
Published Date 1961/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202357
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第1分科会は学会第1日の午前と午後にわたつて第4会場である神戸市医師会館講堂で行われたが,会場は終始ほぼ満員の盛況を呈していた。演題数は誌上発表3題を含めて46題に上り,中心的論題はCommunity healthに関する調査と考察にあつたように思われた。
まず日大病院管理学教室から病院管理上の関心事となる病院内感染について2題の報告がなされた後,衛生統計部門に入つた。東京女子医大吉岡教授一門の3氏は死亡統計の精細な分析からそれぞれ興味ある知見を報告し,次いで藤枝保健所の村上氏等は米英に比して高い本邦の老衰死亡を死亡届の記載事由の検討によつて解明し,貴重な成績を発表した。
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