焦点 看護における事例研究の問題点
資料
日本看護学会の過去3年間の概況と傾向—昭和49,50,51年度を対象として
教育・管理分科会
竹田 由美子
1
,
飯田 澄美子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.264-267
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200589
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1.はじめに
急激な発展変化をとげた医療制度のなかにおいて,看護もまた,その業務内容や教育内容を,その変化に対応させていくことが必要である。昭和42年11月,総合保健医療の概念のもとに,看護教育の大幅な教育内容の改正が行なわれた。看護を専門職として高めていくためには,従来の経験主義ではなく,物ごとを研究的に取り組める人を増やし,その経験のうらづけをし,なお,科学的な積みあげをしていくことが要求される。すなわち,日々,実践している活動をまとめ,その結果,得られた幾多の資料から一般化されたものが,科学的な理論の体系化といえる。看護学を科学的に体系づけるために果たす看護学会の役割は大きい。そこで,私たちは看護学会に報告されている研究の内容を分析し,実態を明らかにすると共に,今後の看護学会の方向を見出たたいと考えた。また第6回教育管理学会で,移行期の看護学会での発表内容を,分析・検討したものを報告したので,今回は,総合学会とたて発足した昭和49年,演題数の増加に伴って,教育分科会,管理分科会と独立して開催されるようになった50・51年度の発表内容について分析し,その傾向と推移について検討したので報告する。
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