原著
農村の下水処理について
大塩 行夫
1
,
相沢 壮吉
1
,
伊東 保一郎
1
,
池内 まき子
1
1農林省農業技術研究所農村生活科
pp.287-289
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202133
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大都市では上水と共に下水施設はかなり完備されている。しかし農村では上水は簡易水道として普及されつつあるが,下水の設備は全くなされていないといつても過言ではない。即ち個々の農家が素堀の下水溜を作り,ここに貯溜するか,公共の河川,用水等に放流するという方法をとつている場合がきわめて多い。不完全な下水の処理を行うことにより周囲の環境を汚染させ,衛生昆虫の発生源ともなり,さらに農村の美観を損うであろう。筆者らは農村の下水処理の実態を明らかにしこれが不完全のときには上水(井戸水)に影響をおよぼすか否かということについて調査を行つた。
調査月日は昭和33年6月24日から7月14日までの晴天の日を選んで行つた。
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