原著
ハイアミンによる含嗽効果—猩紅熱及び流行感冒の予防
木村 光雄
1
,
奥村 武
1
,
佐藤 信義
1
,
富永 良橘
1
,
金子 健太郎
1
1九州大学医学部第一内科
pp.687-695
発行日 1958年12月15日
Published Date 1958/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202062
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I.まえがき
先に第47回日本内科学会九州地方会および第31回日本伝染病学会総会において,咽頭溶連菌の消長を中心としてみた2,3薬剤の含喇効果について発表し,更にその詳細な報告1)を公にしたが,今回,昭和32年4月18日より5月14日に至る27日間に,23名の狸紅熱患者の発生を見た福岡市今宿町において,前回と同様にハイアミン含漱錠を使用し,猩紅熱の流行に対してのみならず,たまたま時を同じくして続発を見た流行性インフルエンザに対する含嗽効果について1,2の知見を得たので報告する。
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