文献
英国Birmingham地区の集団X線撮影,他
小泉
pp.666
発行日 1958年12月15日
Published Date 1958/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202057
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英国Birmingham地区での1952〜56年の集団X線撮影の結果が報告された。この論文は,著者自身の言によれば,何も新らしいことがらやユニークな方法を述べたものではないが,1病院地区(Hospital region)で集団X線撮影がどのようにして展開されたか,そしてそれが結核のCase-findingにどれだけ貢献したかについて記載されたものである。
5年間に,毎年1,000例以上の活動性結核が発見され,有病率では1,000対3〜4である。有病率が高いグループについての集団X線撮影の重要性は増大しつつある。1956年には呼吸器結核で訪院した症例の30%は集検の患者であつた。装置としては,100ミリの常設X線撮影ユニツトと,軽量で可搬式のユニツトをくみあわせて用いた。常設の方は産業地域の主要病院において,一般医からの紹介者,接触者,自発的に来訪する人,ツ反応陽性児童を対象とし,可搬式のは地域内の要望に応じあるいは有病率の高い地域に向けて活動するという方法をとつた。病院を中心とした地区の集検という点で興味ある文献であろう。
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