原著
作業環境の結核発病及び結核患者に及ぼす影響に関する研究(第2報)—作業條件別にみた結核患者の推移
庄中 健吉
1
1日本鋼管鶴見病院予防科
pp.568-571
発行日 1958年10月15日
Published Date 1958/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202039
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緒言
結核患者の衛生管理の基準を研究する目的で,昭和23年以来,工場従業員を対象として,作業環境及び作業内容が結核の発病及び進展に及ぼす影響を追求観察している。すなわち職場内の結核患者及び発病者の分布については,既に重松,林との共同研究を行い1),ついで,就業中の結核患者の予後について,某製鉄所における観察成績を発表したが2),今回は某造船所において管理観察している結核患者の就労中の病状の経過を,病型別,労働強度別に観察し,観察年数の異なる成績を相互比較するため,対人年率で処置して検討した結果を報告する。
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