特集 子供の衛生と人間形成
綜説
新産児衞生に望むもの
八木 日出雄
1
,
斉藤 浩
1
1岡山大学医学部産婦人科学教室
pp.129-132
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201938
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近年公衆衛生の普及,各種抗生物質の進歩と共に,老人病の研究への関心が深まつた為に,我が国の平均寿命は著しく延びた。この蔭には一面,戦後に於ける乳幼児死亡率の著しい減少を見のがすことは出来ない。然しながら,戦前,戦後を通じて依然として減少傾向を認め難い,この医学の進歩にとり残されたものの中に新産児死亡があることを忘れてはならない。
殊に生後5日以内に死亡するものは1949年の本邦統計によれば,全出生児の1.14%に当り,
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