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新しい避妊藥
古澤 嘉夫
pp.94
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201419
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避妊藥には直接精子に作用して殺精子力をあらわす従来の膣内に用いる形式のものと新たに登場しようとしている経口避妊藥がある。
殺精子剤の主藥としては酢酸フエニール水銀と硫酸オキシヒノリンであつて,しかも現在日本では酢酸フユニール水銀のみが使われている。その後實用性のある強力な殺精子藥はあらわれないようである。避妊藥使用者の方からいうとゼリーと錠剤が圧倒的に多く器具併用にはゼリー,単獨には錠剤というのが今日の趨勢であつて,おちつくところにおちついたという感である。
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