映画
「生活と水」について
内藤 幸雄
1
1厚生省公衆衛生局環境衛生部水道課
pp.32-34
発行日 1953年4月15日
Published Date 1953/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201194
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水道をもたない町や村に,完備した簡易水道のつくられることをねがつてつくつたのが,この映画である。
文化映画のつまらなさ,まして役所が後援しようとする映画の鼻もちならないものにあきあきしていた私達が,何とか普通の人々にわかりやすく面白い映画を,と取組んだのが昨年の正月。色々なシナリオを読んだり,松竹の某プロデユーサーの意見を拝聴したり,はては私達のいう所謂つまらない文化映画を何回となく繰返して見たりしているうちに,いつの間にか春もなかばとなつてしまつた。夏ともなれば例年の赤痢が今年はもつとふえるだらうという。早く,一刻も早くこの映画を全国に配布して,身の廻りの水をもう一度見直して貰わねば,とあせりつつも思うように仕事がはかどらない。
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