研究報告
空氣中有毒物恕限濃度の簡易測定法—(7)マンガン及びニトリル類
佐藤 德郞
1
,
鈴木 妙子
1
,
福山 富太郞
1
1國立公衆衞生院
pp.276-278
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200974
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日本ではよい技術者が少く,必要な器具か高價なため必要な有毒物の環境測定がなおざりにされる傾向がある私達はなるべく高便な測定具を使用せず,又特殊な熟練をも必要とせずに測定出來る方法を研究し發表してきたが,公衆衞生院法として勞働の科學等に紹介されている。
空氣中の有害物の濃度は刻一刻,變化する場合が多いので,測定の回數を増加し,その發生源をつきとめることが必要である。それか分れば,次に必要な工學的な處置をして,發生源を除くことか勞働徳生學的な對策の本筋であろう。叉實際に測定した結果は,問題の起つているところでは一般に恕限濃度の數倍乃至數十倍に達していることが多いので,適當な處置により,恕限濃度まで低下させることが必要である。
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