研究報告
梅毒抗原の血清學的反應に關する考察(第1報)
增井 正幹
1,2
1中村瀧製薬
2公衆衞生研究所
pp.274-276
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200973
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緒言
梅毒の血清診斷法は出來得る限り高い鋭敏度と特異度を併せ有するものが望ましいが,現在の組織抽出抗原を以てしては100%の特異度を要求することは不可能である1)。從つて梅毒血清診斷法の信頼度を高める爲には,梅毒抗原を精製してCardiolipin1)の如く特異度を高めると共に,非特異反應の本態を究明して特異反應と非特異反應を區別する方法即ちverification testを發達させる必要がある。
Varification testに關してKahnはKahn3,4,5)Mackie and Anderson6)Green and Shaughnessy7)の成績にもとづきtriple quantitative technique8,9)をKahn,McDermott ahd Adler10)の成績からsaltdispersibility technque9)をKahn,11),Muckenfussand Ebel12)の結果を參照してdifferential temperature technique13)考察した。Kahn et al. 14,15)は又universal serologic reactionに就いても詳しく考察している。
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