臨床實驗
空氣銃彈に依る眼外傷の1稀例
井之川 善雄
1
1呉共濟病院眼科
pp.710-712
発行日 1951年11月15日
Published Date 1951/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200979
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室氣銃彈に依る眼外傷に就ては諸氏に依り多數例報告せられておるも,何れも眼瞼内,眼球内,眼窠内,眼球二重穿孔し眼窠内に残存せるもの或は眼窠骨壁に箝入せるものに就ての報告例多し。眼窠以外の部位に留彈せるものは眼窠上壁を貫通し左前頭蓋腔底に,上顎竇に留彈せる報告あり。
然して余の經驗せるものは,眼球二重穿孔し且つ眼窠後壁の骨壁を貫通し頭蓋腔にて骨壁と腦膜との間に介在し,之が摘出に成功し後遺症状なく治癒せる例にして,斯る報告例なく敢て報告する次第です。
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