研究報告
BCG再接種の時期に關する研究
今井 淸
1,2
1東京都杉並保健所
2慶大衞生學・公衆衞生學教室
pp.272-274
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200972
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
BCG接種は結核豫防上重要なことであるがその再接種はいかなる時期に實施すべきかに就ては結核豫防行政上,指導上屡々問題とされた。BCGの再接種はツベルクリン反應(以下ッ反と略す)陰性を認めた時にするのが免疫持續上適切な方法とされているがッ反が結核免疫と一致しない點は極めて多い。從つてッ反よりも結核菌に對する反應から判定するのが一段と免疫の眞價を捉えるものであらうことは一致した意見である。余はBCG接種後色々の時期に再接種した場合ッ反陰性でも果してどの程度の割合に初回の免疫が持續存在するかを接種局所反應に就て觀察し,これにより一應再接種すべき時期を推定することが出來たのでこゝに報告したいと思ふ。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.