研究報告
秋田縣下一農村におけるVitamin Cの缺亡状況
松岡 脩吉
1
,
藤原 慶一郞
1
,
山下 哲生
2
1東大醫學部公衆衞生學
2國立公衆衞生院生化學部
pp.127-128
発行日 1951年9月15日
Published Date 1951/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200917
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東北地方,特に移田縣の農村では米作を主としていで野菜類の栽培はごく少い。ことに冬季には僅かの貯藏野菜にたよるのみで,その缺亡する2,3月のVitaminC不足は高度になると考えられる。又Cと食品中に存在を共にすると言われるRutinの不足と含併して,血管壁の抵抗性に影響する所が多いので,頭蓋内血管損傷力が冬季に多発する誘因にもなると思われる。
われわれはこの推定の實證のため,移田縣某村の部落についで,冬季の實地調査を行つた。
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