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幻燈教育について
宮坂 忠夫
pp.72
発行日 1951年8月15日
Published Date 1951/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200895
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戰後の幻燈の動靜
幻燈は終戰後特に盛になつたものの一つである。幻燈の專門家は,幻燈と映畫とは全然別物で,幻燈には幻燈の生きる道があるといつていたが,素人が見ていると,丈化映畫にとつて代つたような感じがした映畫との相違點の問題は別としても,現在では,とにかくデンと構えた一城の主で今後いくら文化映畫がつくれるようになつても,確かに幻燈が衰えることはないであろう。
しかしながら,戰後の,このアプレ幻燈はアヴァンのいわゆるスライドとは違つて,ご承知のようにフィルム・ストリツプが主體をなしている。學校教育のことはよく知らないが,成人の,特に衞生教育の面ではそうである。このフィルム・ストリツプは,なかなか特性のつかまえにくいものであるが,いろいろなよさがある例えば,臺本さえよめればたいてい誰にでもできることがその一つである。
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