研究報告
螢光燈による眼障碍
大塚 任
1
,
藤崎 茂
1
1東京医科齒科大学 眼科
pp.95-96
発行日 1953年12月15日
Published Date 1953/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201310
- 有料閲覧
- 文献概要
第1例 21才,女,初診,昭和28年4月21日,主訴 眼痛と視力障碍。
現症歴 患者は国鉄ガード下の小さいスタンドの女給をしている。ここでは以前より20Wの螢光燈5箇を天井につけていたが,この時はグローブがあり,旦壁の色は灰色であつたそうである。その時も眼が疲れ易かつたのであるが,昨10月初旬特に悪くなり,2-3日で自然に治癒した。4月8日に照明を40W螢光燈3本に代え,店内を白く塗り変えた所眼の疲労が漸次強くなり,19月から眼の充血と疼痛羞明があり開瞼が困難となり,21日に外来を訪れた。家族歴には特記すべきものなし。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.