醫藥隨想
農村の勞働に於ける新らしい傾向について
安騎 東野
pp.149-150
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200725
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農村厚生の諸問題を詮じつめれば,過勞と粗食の點に焦點を結ぶ事は今更こゝで論ずる程の事でもない位既に萬人に認められた常識である。
問題の解決を急ぐ人達に云はせれば,もうそこ迄はつきりしているなら,解決策としては農村を機械化し,そして農民にうまいものを食はせればそれでいゝのではないかとおつしやる。誠に御尤もな話である。しかしこう簡單に云い切られて見ると,話が何んとなく猫の頸に鈴をつける話のようになつて,あまり御尤も過ぎて,伺つてゐる方には味けもそつけもなくなつて了う。
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