日本體力醫學會第1回總會講演抄録
1 精神疲勞判定の一方法としての數讀取法について,他
佐藤 勉
1
1慈大
pp.98-112
発行日 1950年2月15日
Published Date 1950/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200584
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私共は2より9迄の數字200を不規則に並べた數字板を實驗者が一定速度で讀み上げ,その中から指定した2個の數字例えば5と8を被驗者に一方の數字は左手他は右手で數え取らせ,その誤謬數(+-の符號を附す)を測定して大腦の働きを判定する方法を考案し,それを2・3作業現場に應用してみた。この報告はその基礎研究である。實驗の結果兩手の誤謬數(a,d)の絶對値の和c,+の發現,adの差の絶對値d等が判定の示標となり,adは參考となることがわかつた。又成年者に於ては特に年令的差異を認めず,某新制中學生の測定例は一般作業者に對する最低基準となり得た。なお本法は被驗者に特に苦痛を與えないで,しかも短期間に如何なる場所に於ても簡易に行い得て,實用的檢査法として極めて便宜であつた。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.