原著
衞生管理法による工場從業員の健康診斷について
伊藤 鎭雄
1
,
梅谷 勇一
1
,
佐藤 信助
1
1日立製作所水戸工場 衞生管理
pp.143-148
発行日 1949年9月15日
Published Date 1949/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200522
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1.緒言
我々は新しく設定された衞生管理法に基く日立製作所水戸工場(電氣機關車,製鋼,光學機械製造)全從業員に對する健康診斷を實施し特に胸部疾患の摘發に努力し以下述ぶる樣な結果を得た。
當工場は現在全從業員3130名でこの中事故者即ち現在入院加療中のもの及び長期缺勤者を除きこの檢査の對稱となつたものは2952名(94.3%)で各人赤血球沈降速度,ツベルクリン皮内反應,レントゲン間接撮映を實施しこの3つの檢査を綜合して選擇した人々に對しては更にレントゲン直接撮映を行い更にこのレントゲン寫眞に於て異常を認めたものに對して打聽診,問診,檢温,檢脉,喀痰檢査を實施する事により後述の様な診斷區分を決定しそれぞれ適當の處置を行つた。
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