読者の声
吾が病院の從業員教育とそのデモンストレーシヨン
高木 直二
1
1函舘中央病院
pp.61-62
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201020
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私の考え方
私は折にふれて病院従業員教育の一端にとも考えて,従業員組合機関誌に勤務についての一般論を投稿して向上と反省の糧としたのであるが期待した程効果はあがらない。病院の従業員を分析すれば資格を必要とする医師,歯科医師,薬剤師,X線技師,助産婦,看護婦,栄養士,調理士,ボイラーマン(一級,二級),運転手あり,交換手あり,将来国家試験の機運の熟している臨牀病理検査技術員あり,事務員(純事務,医療事務),労務員(工作,雑務,清掃),洗濯員,炊事員,裁縫婦,看護助手(雑用のみやる)等さまざまな人的要素が混在している。社会も近代病院に対して益々公共性を要求しているので,従業員も強い自覚をもたねばならない。職員が変動する毎にそのブロツクの先任者は自分の仕事を多少共犠牲にして教えるのが従来のやり方であつた。形の上で穴をうめたのであるが職員として服務上遺憾な点があつて対内的に時には対外的にトラブルを起す原因ともなる。数年前私が得た経験を基にして病院管理と云う雑文を発表し,これに関係ある給食部従業員の在り方と題して簡単な手引を書いてみた。次で私が病院の職員のサービス集を書いて組合機関誌に出し,それを適当な機会にデモンストレーシヨンすることを約束したのである(昭和29年12月)。サービス集は次の通りである。
(1)病院勤務者は常に奉仕の精神を忘れずに。
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