原著
製鋼工業從業員の眼疾調査報告
細川 昌義
1,2
1三重医大衛生学教室
2柏原町国保直営診療所
pp.103-106
発行日 1956年11月15日
Published Date 1956/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201764
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Ⅰ.緒言
高熱処理の作業を主とする製鋼業においては,眼の占めるその作業能率との関係及び職業的疾患,例えば短波光線による外眼部の損傷,長波光線による水晶体や網膜等の障碍及び異物飛入に際する角膜,結膜の損傷ならびにそれにより起る二次的感染等の問題や,色神異常を有する者の職場適性配置の問題など極めて重大である。
従つて,眼科的立場から工場作業の能率を高めかつ従業員の安全を保護し,その作業中の危険を未然に防止する対策を考慮せねばならない。
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