原著
東京附近の蚊の消長(昭和23年)と動物の好き嫌い
北岡 正見
1
,
三浦 悌二
1
,
森井 康臣
,
山形 昌
,
渡邊 久男
,
谷口 博一
1豫防衞生研究所
pp.138-143
発行日 1949年9月15日
Published Date 1949/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200521
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岡山に於ける蚊の出現消長と日本腦炎病毒保有率並に腦炎流行發生との關係に就ては既に三田村(1-5)の報告がある。東京附近に於ける蚊に就ては斷片的の報告がある(佐々(6))がその消長と日本腦炎との關係に就ての報告は無い。昭和23年我々はこの方面を調査研究した。此處では蚊の出現消長と動物嗜好性に就て述べる。
即ち昭和23年6月27日より東京世田谷の某厩舍及埼玉縣春日部の某動物舍を撰び定期的に自然蚊を採集した。この兩地の一方は武藏野の丘陵地帶であり,他方は關東平野の水田地帶である。原則として世田谷では1週間に1回,春日部では10日毎に1回採集し,採集時間は1日2回日沒前と日没後に行われた。
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