論述
市販「アイスクリーム」の細菌學的所見特に「アイスクリーム」より大腸菌群の檢出竝に分離菌の型別に就いて
春田 三佐夫
1
1東京都獸疫檢査所
pp.175-177
発行日 1948年7月25日
Published Date 1948/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200322
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Ⅰ.緒言
終戰以來逐年盛夏を迎へると共に益々種々雜多な飮食料品が巷間に氾濫し,而も之等飮食料品の衞生状態に就いては現在の如き原料資材の入手困難,構造設備の不備,竝に公衆衞生思想の低調等が原因して誠に憂慮に耐えないものがある。就中最近「アイスキヤンデー」と共に多種多樣の「アイスクリーム」が製造販賣され,而も極めて非衞生な状況下にあることは公衆衞生上看過することの出來ない事實である。依て余は昨年(22年)7月都内市販飮食料品の一齊檢査實施に際して「アイスクリーム」の細菌學的檢査,特に大腸菌群の檢出竝に分離した大腸菌群の型別を試みたる所,其成績を得たので之を報告し,各位の批判を仰ぐ次第である。
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