研究
特殊環境での腸管寄生蟲の蔓延状態について
山田 明
1
,
山田 弘
2
,
桝田 敏明
2
1岩國少年刑務所醫務課
2神戸刑務所醫務課
pp.220-223
発行日 1947年9月25日
Published Date 1947/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200185
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調査は昭和22年5-6月にかけて行つた。そして,方法としては,マッチ箱に拇指頭大の糞便をとらせ,採便後3-4時間のうちに,その少しを載物ガラスの上で1滴の食鹽水をよく混和し,新聞紙の上で活字がやつとすかしてみられる程度に薄くひろげ,被ひガラスでおさえる直接塗抹法を用ひ,わたし達3人で鏡檢した1)。
檢査の對象は,神戸刑務所と岩國少年刑務所の受刑者1553名で,神戸刑務所は20歳以上の成人の男子を,岩國少年刑務所は15-20歳の少年を收容し,それぞれ兵庫縣下と中國,四國地方に住んで居た者が殆どである。
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