連載 いま,世界では!? 公衆衛生の新しい流れ
都市部の高齢化に伴う課題と可能性
アレックス・ロス
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1世界保健機関(WHO)健康開発総合研究センター(WHO神戸センター)
pp.638-643
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401103098
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今,かつてない高齢化と無計画で急速な都市化という2つの世界的潮流が起きています.それによって,高齢者の生活の質,健康,尊厳を向上させるサービスを計画,実施,監視する公衆衛生システムや社会制度が形成,変化しています.人口および疫学的な推移,疾病負荷の変化,社会経済的発展と後退など,そのすべてが保健,医療,社会福祉サービスの計画と実施に大きな影響を与えます.
世界保健機関(WHO)は,高齢者ができる限り長く,健康で,独立して,生産的な生活を送る支援をすること,高齢者の社会参加と包摂を促進すること,孤独感を緩和すること,疾病,障害,認知症などの有病期間を短縮すること,入院や施設収容よりも自宅や地域で生活できることを促すような公衆衛生および社会福祉サービスの提供を提唱しています.
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