特集 睡眠と健康
女性の睡眠とその障害
相良 雄一郎
1
,
大川 匡子
2
,
山田 尚登
3
1滋賀医科大学地域精神医療学講座
2滋賀医科大学睡眠学講座
3滋賀医科大学精神医学講座
pp.784-788
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102234
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はじめに
女性の睡眠はホルモンのサイクルの影響で,男性とは異なったパターンを示す.平成18年社会生活基本調査では,女性は男性に比べて,平日で13分,日曜日では22分も睡眠時間が短い.特に45~49歳では6時間51分と最も短くなる.この原因としては,結婚・出産や家事・育児の時間が増加することが要因として考えられる.加えて現代社会は,共働きや24時間社会による交代勤務など,様々なリスクが女性にも加わっている.
本稿では,女性のホルモンやライフステージの睡眠への影響を述べていく.また,女性の睡眠に影響を及ぼす冷えやうつ病についても併せて述べていく.
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