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特集 精神疾患と睡眠マネージメント―最新の知見
精神疾患と睡眠時呼吸障害
Psychiatric Disorders and Sleep Apnea Syndrome
山田 尚登
1
Naoto YAMADA
1
1滋賀医科大学精神医学講座
1Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Sciences, Otsu, Japan
キーワード:
Schizophrenia
,
Depression
,
Sleep
,
Sleep apnea
Keyword:
Schizophrenia
,
Depression
,
Sleep
,
Sleep apnea
pp.669-673
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101452
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はじめに
多くの精神疾患において睡眠障害は診断的に重要な臨床症状であり,治療効果を判定するうえでも重要である。うつ病においては入眠困難,中途覚醒,早朝覚醒などを含む不眠に対して注目されてきたが,近年,不眠とは逆に日中の眠気とうつ病の関連性を示す多数のデータが蓄積している。特に,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)とうつ病の関連性が近年注目されている。一方,うつ病と並ぶ2大精神病の1つである統合失調症においても睡眠の障害は診断的に重要なばかりでなく,多くの症例で睡眠障害が症状悪化のトリガーになっていることを臨床的に経験している。ここでは,うつ病や統合失調症とSASとの関係に関して述べる。
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