列島情報
上司に受けてほしい研修
日置 敦巳
1
1岐阜県岐阜保健所
pp.547
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101859
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公衆衛生とは少し離れるが,県の職員研修所が職員研修後に行った「これからの研修の希望」についてのアンケート調査結果について紹介する.特に興味が持たれるのは,「上司に受けてほしい新たな研修メニュー」への回答である.従来の「部下指導」「危機管理」「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「コーチング」「折衝交渉力」「目標管理・進行管理」に加えて,どのような研修を希望するかというものである.
部次長級の上司に受けてほしい研修としては,「パワーハラスメント(29.4%)」「調整能力(27.8%)」「タイムマネジメント(17.1%)」の順であった.部次長級は該当者数が少なく,アクティビティの高い人が就任することが多いため,一部は納得できる結果とも思われる.しかしながらこうした結果は,例えば県の職員が市町村の職員や県民に対しての文書や応対で,あるいは県庁の職員が出先機関の職員に対しての応対で参考にすべきこととして有用と考える.上意下達の名残が慣習となって当然のように行われているものが散見される.
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