連載 PHNに会いたい・18【最終回】
―神奈川県横浜市―大都市圏の保健(師)活動を考える(下)
荘田 智彦
,
海原 逸子
1,2
,
大浜 悦子
3
,
平 智子
4
,
田中 みを
5
,
田中 美穂
6
,
藤井 深雪
7
1前・横浜市健康福祉局地域福祉保健部人材育成課
2現・横浜市行政運営調整局人材組織部職員健康課
3横浜市保健所
4横浜市緑区福祉保健センター福祉保健課健康づくり係
5横浜市南区南保健福祉センターサービス課
6横浜市神奈川区福祉保健センターサービス課
7横浜市南区南保健福祉センター福祉保健課事業企画係
pp.378-386
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101562
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行政機能優先の仕組みと保健師活動
2008年12月中旬,日曜日朝のテレビ番組で横浜市の中田宏市長(44)が「行政に残る仕事は“仕組み”をつくること」と言っているのを耳にしました.「現行の“仕組み”では保健師らしい仕事はできないと言う保健師もいます」という話を聞いたばかりでした.
2002年,最年少の政令市市長となった中田は,2006年2期目の再選を果たして間もなく,「これからの20年,横浜が目指す都市の姿」として,『横浜市基本構想(長期ビジョン)~市民力と創造力により新しい「横浜らしさ」を生み出す都市~』を発表しています.横浜が目指す新都市像とは,たとえば①世界の知の集まる交流拠点都市,②人も企業も躍動する活力創造都市,③豊かな生活環境のある生活快適都市,④人と自然が共生し,環境と経済の好循環を実現する環境行動都市,⑤いつまでも安心して暮らせる安全安心都市,の5本柱を示し,実現のための基本姿勢として「市民力の発揮~新しい公共の創造(■市民主体の取組み■市民と行政,協働による取組み)~」「行政の役割~自立と分権の地方自治を目指して~」を掲げています.「らしさ」と「仕組み」はどうリンクするのでしょう.
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