トピックス
IANPHI(世界国立公衆衛生機関協会)
篠崎 英夫
1
,
遠藤 弘良
1
1国立保健医療科学院
pp.384-386
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101322
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
背景
21世紀に入り,世界ではSARSや鳥インフルエンザといった新興再興感染症によるパンデミックやバイオテロの脅威が高まっている.一方,途上国においても糖尿病やがん・循環器疾患が増加傾向にある.これらはいずれも個別の国だけで解決できるものではなく,地球規模の取り組みが必要な公衆衛生的課題である.しかもその迅速かつ確実な解決には,科学的根拠に基づいた分析や対策が不可欠となっている.
しかしながら,途上国の中には未だに新たな公衆衛生的課題に取り組む国レベルの公衆衛生機関が存在しない国や,存在していても新たな課題に対応できる技術力や資源が十分でない国が多数存在する.また感染症対策,環境衛生対策等,個別に担当する組織が存在しても,公衆衛生的視点から包括的な対策を取るための連携が不十分な国もある.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.