連載 エイズ対策を評価する・19【最終回・上】
ソーシャルワークとカウンセリング(上)
岩室 紳也
1
,
磐井 静江
2
,
小島 賢一
3
,
稲垣 智一
4
,
上野 泰弘
4
1(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
2都立駒込病院医療相談室
3荻窪病院
4東京都福祉保健局健康安全室感染症対策課
pp.604-610
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101111
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チーム医療が始まるまで
岩室 連載の最終回は都立駒込病院ソーシャルワーカーの磐井さん,荻窪病院カウンセラー(臨床心理士)の小島さんにお話を伺いたいと思います.まずはお2人がHIV/AIDSにかかわるようになったきっかけからお話し下さいませんか.
磐井 私は1975年,がんと感染症の専門病院だった東京都立駒込病院に勤務し,主に末期がん,在宅死に対して訪問看護制度を都立病院の中に(神経難病以外に)初めて導入したり,小児がんのお子さんの学習ボランティアをしてきました.1980年代になって,感染症の先生方がHIV診療をなさっていたのですが,私たちソーシャルワーカーがHIV患者の力になれる存在かどうか,医師たちの認識もなく,私たちも他の仕事に忙しかったため積極的にはかかわっていませんでした.
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