特別寄稿
六ヶ所村の現在から未来を展望する―日本が選んだ原発エネルギーの行方
鎌仲 ひとみ
1
1(株)グループ現代
pp.414-418
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
原子力立国
六ヶ所村は本州の北端,青森県下北半島の付け根にある人口12,000人の村だ.2004年,ここに使用済み核燃料再処理工場が完成した.10年がかりの工事に投入された建設費は,2兆2千億円にも上る.日本でも最も高額の建設費が投入された建築物だ.
この再処理工場は2006年3月31日より,本格稼動に向けた最終試験に入った.また日本政府は向こう5か年のエネルギー長期政策を決定し,基幹エネルギーを原子力発電とし,「原子力立国」をうたいあげた.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.