特集 保健所機能としての研修
保健所による市町村支援の一環としての研修
田上 豊資
1
1高知県健康福祉部
pp.240-243
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902411
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今回の特集で私に与えられたテーマは,「市町村支援の一環としての保健婦などの研修を,どのように企画実施すれば,具体的な実践活動に活かすことができるのか?」ということであり,保健所の研修企画担当者が抱える悩みに答えることである。正直なところ期待に応えられるだけの明確な答えを持ち合わせていないが,地域保健の見直し後,高知県において実施してきた市町村支援や研修事業の経験を通して,不十分ではあるが,そのあり方について私見を述べてみたい。
結論から申し上げると,保健所の企画担当者の多くが市町村支援としての研修をどのように企画実施すればよいのか分からないと悩んでいるが,その原因は研修担当者にあるのではなく,保健所の市町村支援や市町村との連携のあり方そのものが混迷していることに,主因があるように思う。したがって,「市町村支援との関係において研修をどのように位置づけ,企画実施すればよいのか」という点にポイントを絞りながら整理してみたい。
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