連載 公衆衛生のControversy
保健所医師に臨床経験・臨床研修は必要か
保健所医師の臨床経験の必要性/ドクターマインドと社会医学に研鑽を
岡田 尚久
1
1島根県出雲保健所
pp.442-443
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902319
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現在,保健所医師(その多くは所長であるが)は,公衆衛生の行政官として働いている.
保健所医師の役割としては,①保健医療福祉施策の立案と円滑な実施および評価,②保健サービス提供の責任者として専門家集団への総合的指導と管理,③食中毒・結核・エイズなどのエマージング・ディジーズに対応する専門家として医学的公衆衛生的指導,④災害時の医療対策における保健所の役割の中で,医師として危機管理能力の発揮,⑤保健医療福祉システムのコーディネータなどがある.
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