特集 エイズ対策は成功したか
わが国のエイズ対策の省察と今後の展望
小松 隆一
1
,
木原 雅子
2
,
木原 正博
2
1国立社会保障・人口問題研究所
2京都大学医学研究科社会疫学
pp.910-913
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100982
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近未来にアジアでの大流行が予想される現在1),HIV予防対策には一刻の猶予も許されない.本稿では,感染者報告数,検査行動や性行動などを米国等と対比しつつ,予防対策の現状を吟味し,今後のあり方を考察したい.
日本と諸外国のHIV/AIDS感染状況
日本のHIV/AIDS報告数は年々増加し,日本国籍者だけでも年間500件を超えるHIV感染報告が2年続き,AIDS発症者も年間250件前後が報告されている(図1)2).
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