活動レポート
地域助産師の目から見た,地域母子保健の問題点と課題
小森 香織
1
1こもり助産院
pp.877-880
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100974
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平成7年の阪神大震災をきっかけに,兵庫県で病院勤務助産師をしていた私は,翌年沖縄県に移住し,開業届を出して,地域の開業助産師として再出発した.助産院や自宅での出産が年間10~15例の沖縄県では,分娩だけを取り扱って成り立つ助産院は皆無である.当院もご多聞に漏れず年間の分娩件数は4~5例,分娩は出張専門(自宅分娩)である.その他の助産院でのメニューは表のようである.これらは,市町村の母子保健事業と重なる部分も多いが,有料であっても,受講者は途切れない.その他に,院外出張業務として市町村との委託契約で新生児訪問を行ったり,べビースクール,マタニティスクールの講師をしている.
本稿では,地域の中でもさらに狭い地域の助産院活動と市町村の地域活動を同時にこなす私の目から見た,地域母子保健の現状,問題点と課題についてまとめてみた.
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