特集 公衆衛生とプライマリ・ケア
医学教育におけるプライマリ・ケア/公衆衛生教育
藤崎 和彦
1
1岐阜大学医学部医学教育開発研究センター
pp.592-596
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100923
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急激に変化する医学教育
ここ十年くらいで卒前,卒後の医学教育が急激に変化してきている.来年の平成16年からは卒後初期研修が必修化され,従来のストレート入局を中心としたスタイルから,ローテート研修を中心としたスタイルに大きく変わることになる.また,現在試行中の共用試験が平成17年から正式導入されることになり,すべての医学生は臨床実習に出る前に,医学知識についてはCBT(Computer Based Test)で,技能,態度面の実技についてはOSCE(Objective Structured Clinical Examination)で,それぞれ評価を受けて合格することが求められるようになる.
また多くの大学で,従来型の大講義室での講義に変わって,少人数グループによる問題解決型チュートリアルの導入が行われるようになり,また臨床実習においても,従来の見学型/模擬体験型のものから,徐々に診療参加型のクリニカルクラークシップと呼ばれるものへと変化してきている.
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